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③ 倍 率

合否に「倍率」は、想像以上に影響します。

しかも「倍率」は、昨年までのデータがあまり参考になりません。

 

昨年は「倍率」が大きく下がった高校が、

今年も下がったままだろうと期待して、多くの受験生が集まり、

倍率が高くなった!

という事はよくあります。​

※ 1月末くらいになると、「倍率」を推測することができます。

  ただ、説明が難しいので省略します。

その「倍率」に関して、とても信じられないような事実をお伝えします。

「倍率」が1倍以下の高校は、(基本的に)全員合格です!

入試の得点が、とても悪くても合格となります。

そのような決まりになっているからです。

ですから、勉強が苦手で、どうしても公立高校に入りたいときには、

「倍率」が1倍以下の高校を受験すると、合格できます。

ただし、倍率が低い高校は、人気がないから倍率が低いのです。

 

退学率が高かったりします。

卒業後の進路が心配だったりします。

お子様が、有意義な3年間を過ごすためにも、卒業後の進路を安心に選択するためにも、「倍率」だけで高校選択をすると、後悔することになるでしょう。

 

高校選択は、「プロ」の受験の指導者と相談することをお勧めします。

④支援級の生徒への配慮

​学力検査の際に配慮が必要な場合は、中学校から高校にお願いしてくれます。

中学校の先生が手続きを進めてくれます。

多少時間がかかりますので、遅くても12月・1月頃には、担任の先生に相談しておきましょう。

過去にててスクールから受験した生徒の実例です。

 ・入試問題に、「ルビ」を振ってもらった。

 ・入試時間を、延長してもらった。(別室受験)

次のような「通知」が出されています。

安心して、担任の先生に相談してみてください。

障害のある生徒の入学者選抜における学力検査及び選抜に当たっては、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」を踏まえ、障害のあることにより、不利益な取扱いにならないように、十分に留意する。

通知票についても、気になる方は多いでしょう。

ずっと支援級に在籍して、普通級の通知票がない場合です。

公立高校の受験は、公平性・中立性が求められます。

合否の基準は「選抜基準」が全てです。

通知票・・・つまり内申点がない場合は、残念ながら受験は不利になります。

通知票のマイナスを、学力検査(入試)の得点や、面接で挽回するしかありません。

普通級の生徒達も、高校合格に向けて、相当な努力をしています。

​少なくても、同程度の努力が必要です。

中3の成績だけで決まる!

最初に、ビックリするような事実をお知らせします。

私立高校の受験は、中1・中2の成績は、全く関係しません。

つまり、中3の成績だけが使われます

夏休み以降に、お子様の成績を持って、私立高校の「個別相談」に参加します。

その時に、私立高校の基準をクリアしていると、受験する資格をもらえます。

そして、もう一つビックリするような事実があります。

この受験する資格をもらえると、入試の時にものすごく悪い得点でなければ合格できます!

いわゆる「か○や○」というものですが、使ってはいけない用語になっていますので、ここでは控えます。

 ※ ○には同じひらがなが入ります。

「説明会」と「個別相談」

「説明会」と「個別相談」は違います。

 

「説明会」は体育館やホールに集まって、私立高校の先生たちの説明を集団で聞きます。

特に緊張をする必要はありません。

しかし、多くの私立高校で、「誰が参加した」のようなチェックをされます。

そして、生徒のチェックもしています。

中には、最寄りの駅に先生が立って、チェックしている高校があるほどです。

特に緊張をする必要はありませんが、私立高校の先生にチェックされるような行動をしないよう、気を付けてください。

「個別相談」は三者面談方式で行われます。

入試の面接だと思って参加してください。

「個別相談」で、お子様の成績を提示します。

その際に、私立高校の基準をクリアしていると、「単願」や「併願」で受験することができるようになります。​

保護者様の服装は、普段着で構いません。

お子様は髪形や制服でクレームを付けられないように、「正しい」格好で参加してください。​

軽く質問はされますが、公立高校やさいたま桜高等学園の面接のようなレベルにしておく必要はありません。

単願・併願とは

単願は、希望の私立高校を1校だけ受験することです。

 

私立高校側から見ると、必ず入学してくれますので、基準は併願よりも低く設定されています。

希望の私立高校があり、公立高校を受験しない場合は、「単願」だと基準をクリアしやすくなります。

 

併願は、公立高校が第1志望で、私立高校はそのすべり止めとなる受験です。

基準は「単願」より厳しくなります。

私立高校のすべり止めを確保しておかないと、公立高校が不合格の場合に進学先がなくなります。

 

公立高校を受験する場合には、必ず私立高校を1校でいいので、「併願」で受験できるようにしておきましょう。

ただし、厳しい現実があります。

私立高校の「併願」の基準が高いのです。

偏差値が48くらいでないと、「併願」の基準をクリアできません。

偏差値50が、ほぼ平均点です。

つまり、偏差値48は、平均点より「少しだけ低い」点数です。

 

平均点に近い実力がないと、「併願」をクリアできないのです。

厳しいです。

 

 

「単願」や「併願」の基準をクリアできない場合は、「一般受験」となります。

しかし、今は「一般受験」の枠が少ないので、合格するのは簡単ではありません。

単願・併願で使われるデータ

次の4つです。

 (1) 中3の通知票

 (2) 偏差値(北辰テスト等)

 (3) 検定や部活等の成績

 (4) 欠席日数

私立高校によって、通知票だけでも、データの使われ方は様々です。

また、昨年と違う基準の場合も多くあります。

「プロ」にデータの使い方を説明してもらわないと、理解するのは難しいでしょう。

(1) 中3の通知票

公立高校では学年の成績(内申点)が使われました。

しかし、私立高校は中3の1学期または2学期の通知票が使われます。

 

3教科を使うのか、5教科なのか、どの程度の数字が必要なのか等、私立高校により異なります。

「説明会」に参加するか、「プロ」に教えてもらってください。

 

ちなみに、中3の通知票に1つでも「1」があると、「単願」「併願」をもらうのは、難しくなります。​

※ 受験雑誌には掲載されていません。

  私立高校で詳細が決まる前に出版されるので、掲載できないのです。

(2) 偏差値(北辰テスト等)

私立高校ごとに、偏差値の使われ方が大きく異なります。

・何月の北辰テストの偏差値から使うのか

・3教科なのか、5教科なのか

・基準を何回クリアしなくてはいけないのか

・中学校の「一斉テスト」の偏差値を使ってもらえるのか

この基準も毎年異なります。

さらに、かなり細かい条件が、私立高校ごとに決められます。

私立高校の発表時期の関係で、受験雑誌には記載されていません。

ここで、またまたビックリするような、今度は悲しい事実です。

ててスクール」のあるさいたま市の中学校は、通知票を厳しくつけます。

 

「通知票」で私立高校の基準をクリアすることが、困難です。

そのため、ほとんどの生徒が、通知票は使わずに、偏差値だけを使って相談します。

さいたま市の生徒たちにとっては、とても不利な状況がず~っと続いています。

(3) 検定や部活等の成績

公立高校の調査書では、これらの成績をどのように点数化しているのかは、ブラックボックスの中でした。

しかし、私立高校は明確です。

通知票は偏差値が、少し足りない場合に、検定(漢検・英検 等)や部活で加点してくれます。

多くの生徒が、この加点で救われています。

英検3級・漢検3級以上から、加点してもらえます。

しかし4級以下では、残念ながら、何もしてもらえません。

(4) 欠席日数

欠席日数は、中1からのトータルで見られます。

私立高校によりますが、15日以上だと印象が悪くなります。

また、欠席日数が少ないと、加点の対象にしてくれる私立高校もあります。

 

「単願」「併願」をもらう際に、意外と大きなポイントになります。

※病欠等で欠席日数が多い場合は、考慮してもらえます。

私立高校の費用について

公立高校の費用は、入学金や修学旅行費は払いますが、授業料は無料です。

ご家庭の負担は多くありません。

私立高校も、以前のような全額負担ではなく、補助が出ており、ご家庭の負担が減っています。

「父母負担軽減事業補助制度」という制度です。

​埼玉県内の私立高校だけ、一定の年収以下、のような制約はあります。

しかし、私立高校に通う多くの生徒が恩恵を受けられ、年収の低いご家庭ほど手厚い補助が受けられる充実した制度です。

この埼玉県の制度は、全国的に見ても、充実した方です。

しかも、補助金の額は、増してきています。

以前とは異なり、私立高校は高いからと、はじめから除外しなくても大丈夫です。

実際に、私立高校に通う生徒が、増えてきています。

年ごとに内容が変わりますので、ここに詳細は記載できません。

「父母負担軽減事業補助制度」をネットで検索し、ご確認ください。

放デイに通う生徒の受験

私立の場合、受験で特別の配慮をしてくれない、入学後も特別の配慮がない、という高校がほとんどです。

多くの私立高校が、大学受験に向けて、授業を行っています。

大学受験レベルの授業についてこられるような生徒を求めているからです。

私立高校は、学校ごとに指導方針を決めて、その方針についてこられる生徒を求めています。

ですから、相応しい私立高校を探すのも、簡単ではないのです。

また、放課後等デイサービスに通う多くの生徒は、「単願」や「併願」の基準をクリアするのが難しいのが現実です。

基準の下限が48程度だからです。

私立高校の「単願」「併願」を取れないから、公立高校を1校だけ受験する、というのはリスクが大きすぎます。

公立高校が不合格の場合、進学先がなくなります。

1倍以下の公立高校を受験すれば合格できますが、お子様に相応しい高校を探さないと、悲しい3年間になる可能性があります。

このあたりが、受験校を決める際の、とても難しいポイントです。

生徒一人ひとりの状況により、受験の仕方は変わりますので、

残念ながら、ここではこれ以上の説明をすることはできません。

言えることは、公立高校も私立高校も、受験は簡単でない、という事です。

・中3でなく、早い時期から準備する。

・「プロ」にアドバイスしてもらう。

 

もし、学習塾を探す場合は、「個別」の方がいいかもしれません。

「集団」だと、授業についていけなくて、ただ教室にいるだけ、の状態になりやすいです。

「集団」だとしても、地元の小さな塾なら、大丈夫かもしれません。

少人数で、目が届きやすいからです。

​優しい先生だと、なお良いです。

「個別」の学習塾だからと言って、安心はできません。

 

まず、費用が割高です。

1教科で週1回の授業で、だいたい1万円です。

公立高校だと5教科ですから、5万円となります。

受験前や講習会は、特別授業となるので、もっと費用がかかります。

また、「個別」で教えてくれる先生は、ほとんどが大学生です。

これらの先生に指示を出す、教室長の先生が、「合格」に向けて、細かな「作戦」を立ててくれないと、「個別」に通っても意味はありません。

ててスクールは、放課後等デイサービスです。

学習塾ではありません。

さいたま桜高等学園のような、特別支援の受験を目指す生徒を中心に学習指導をしています。

そのため、公立高校・私立高校の受験に関しては、あくまでサポート役です。

しかし、前身が学習塾ですので、ある程度のアドバイスをしながら、通ってきてくれる生徒たちの進学を、親身に行っています。

ここまでの長文をお読みいただき、ありがとうございました。

公立高校・私立高校

埼玉県の公立高校・私立高校の入試システムは「複雑」です。

このページも、なるべく簡単に記載しましたが、それでも難しいでしょう。

また、入試用の雑誌には、「公立高校」についてはある程度書かれています。

しかし、「私立高校」については「いろいろな事情」のために、詳しく書かれていません。

埼玉県の入試システムは特別なので、よくお調べください。

ててスクールは前身が学習塾ですので、在籍の保護者様には、お子様のための、より詳しい進学情報をお伝えしています。

公立高校の受験に必要な3大要素

 ① 調 査 書

 ② 学力検査(入試)

 ③ 倍  率

そして気になる受験の際の

​ ④ 支援級の生徒への配慮

① 調 査 書

調査書と通知票は違います。

調査書は、願書提出前となる中3の2学期の終業式にもらえます。

公立高校も私立高校も、受験にはこの調査書が用いられます。

​調査書には、主に次の4点が書かれます。

(1) 各教科の学習の記録

(2) 総合的な学習の時間の記録

(3) 特別活動等の記録

(4) 出欠の記録

 「調査書」の見本はコチラ

 

(1) 各教科の学習の記録

 

中1から中3までの通知票です。

基本的に、普通級の通知票が使われます。

調査書に記載されるのは、1年間の成績「内申点」と呼ばれるものです。

主要5教科だけでなく、副教科を含めた9教科の成績が記載されます。

​中1の通知票には、1学期・2学期・3学期の成績とは別に、学年の成績(内申点)がつけられます。

中2も同じように、学年の成績(内申点)がつけられます。

中3は、3学期の成績が決まる前に、調査書が書かれますので、2学期までの成績を使って、学年の成績(内申点)がつけられます。

この「学年の成績(内申点)」が、「各教科の学習の記録」に記載されます。

中1:中2:中3の学年比率は、1:1:2などといわれます。

この時は、「学年の成績(内申点)」の各学年の合計点を使って計算します。

(2) 総合的な学習の時間の記録

これは総合の授業内容の記録だけです。

特に気にする必要はありません。

(3) 特別活動等の記録

調査書で加点対象となりやすい分野です。

部活・検定・諸活動において、特に活躍した場合、加点してもらえます。

 

どのようなレベルだと加点されるかは、各高校が発表する「選抜基準」に記載されています。

ただ、3年間「保健係」をやっていた・・・のようなレベルでは、加点されません。

次のような高いレベルが必要です。

・生徒会長をやっていた​

・部活で県体に行った/都市大会でベスト8以上

・部長や副部長をやっていた

・漢検4級/英検4級​

高校ごとに違いますので、「選抜基準」で確認してください。 

ただ、3年間「保健係」をやっていたことも記載してもらいましょう。

この欄が空白だと、積極性がないような印象を持たれます。

記載内容が少ないと、ボーダーライン上の微妙な合否判定の際などは、不利になります。

「3年間 努力した!」という印象が伝わるような調査書の方が有利です。

(4) 出欠の記録

意外と大切です。

高校によっては、「特に良好な場合に得点を与える」と選抜基準にあります。

 

「特に良好な場合」の判断は、高校によって異なります。

欠席が0日なのか、1日でもいいのか、、、

​説明会で教えてくれるかもしれませんが、公表はされていません。

​しかし、このような「努力」で加点してもらえるのは、ありがたいことです。

(5) 調査書の点数化、そして合否の決定方法

内申点や部活・検定・諸活動を、高校ごとに決められた方法で「点数化」します。

「内申点」を何倍にする、という事は「選抜基準」に記載されています。

一方、部活・検定・諸活動などの「特別活動等の記録」は、どのように点数化されるのか、公表されていません。

ですから、漢検4級だと、何点が加算されるのかは、どの高校でも不明です。

高校ごとにマルヒの方法で、調査書に書かれている内容のすべてを、「点数化」します。

そして、学力検査(入試)の得点と、調査書の点数をたしたものだけで、

合否を決定します。

※ 面接を加点する高校もあります。

② 学 力 検 査(入 試)

学力検査とは、いわゆる入試試験のことです。

 

国語・数学・英語・社会・理科の5教科です。

各教科100点満点です。

上位校では、数学・英語は「学校選択問題」という、

ハイレベルな入試問題が使われます。

学力検査では、得意・苦手な教科があるでしょうから、全教科を同じような得点(偏差値)にする必要はありません。

苦手教科はそれほど多く得点できなくても、得意教科で多く得点すればいいのです。

その「作戦」が重要です!!

例えば、次のようにです。

・英語を書くのが苦手なので、リスニングに力を入れる!

・数学の応用問題が苦手なので、計算中心に頑張る!

 (入試の数学は、基本の大問1だけで50点取れます)

お子様ごとに、学習状況は異なるでしょうから、

長期的な視点のもとで、お子様に相応しい細やかな計画が必要です。

​中3になって慌てても、厳しいでしょう。

入試には、「面接」が行われる高校もあります。

​面接も、調査書と同じようじように、「点数化」されます。

面接の配点が、100点の高校もあります。

​100点は1教科分の配点です。

しかも、高得点を狙えるチャンスです!

しかし、チャンスはあるのですが、高得点を取るのは、

​やはり簡単ではありません。

どの高校でも聞かれる「面接3点セット」(志望理由・中学校の思い出・高校でやりたい事)でさえ、高得点を取れるレベルにするには、とても時間がかかります。

​さいたま桜学園高等学校でも面接が行われます。

​ててスクールでは、このような高校の「面接練習」には、相当な時間をかけ、受験が有利になるようにしています。

生徒達と一緒に、先生達も頑張っています。

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