さいたま桜高等学園の入試は2日間にわたり行われます。
1日目は、国語・数学・作業・運動能力試験です。
2日目は、面接のみです。
※詳しくは<募集要項>を参考ください。
今日は、令和2年度入試(令和2年1月)の初日でした。
そこで、ここでは本日の「さいたま桜高等学園」の「数学」について解説します。
<令和2年度入試>さいたま桜高等学園 数学の解説
今年は試験の作問に慣れた先生方が作られたと見え、問題がとても「きれい」でした。
考えられた問題が並んでいました。
一方で、問題の傾向が大きく変わり、とまどった受験生が多かったと思います。
このあとの解説はすくし長くなりますが、実際の入試問題を見ながらお読みください。
数学(問題)<さいたま桜高等学園 数学(令和2年度入試)>
数学(解答)<さいたま桜高等学園 数学(令和2年度入試)>
1⃣ 計算問題
(1)~(6)は例年通りです。
しかし(7)で、初めて「帯分数」が登場しました。
今年は素直な帯分数でしたが、来年以降の受験生は、より複雑な帯分数の計算もマスターした方がいいでしょう。
2⃣ 単位の問題
例年通りでした。
水の量の単位の見分け方で、バケツに入る水は10mL? 10L? で迷うわないようにしましょう。
常識として、バケツに10mLは×ですね。
同じように駅までの道のりが、500mなのか500kmなのか、見分けられますか。
勉強としてではなく、ふだんの会話で常識として認識できるようにしてあげましょう。
3⃣ 小問集
四捨五入の問題の傾向が、大きく変わりました。
594を百の位までのがい数と四捨五入します。
答えは、600ですね。
今までは一の位の四捨五入でしたので、答えを590としたミスが多かったのでは。
帯分数の問題のようにがい数も、来年度以降は複雑なパターンのトレーニングが必要でしょう。
その他、直径・半径のちょっと難しい問題が出ました。
4⃣ 表の問題
表自体はシンプルでしたが、「何倍?」という設問が今までなかったので、とまどったかもしれません。
5⃣ お金の問題
こちらもお金の図はシンプルでしたが、設問の仕方が2つ変わりました。
1つ目は、今までは買っていたのが1個でしたが、2個になったこと。
2つ目は、(3)の、買えないものはどれですか? という質問の仕方です。
国語が得意な生徒は、読み取れたかもしれませんが、入試の緊張感の中ですので、ミスが多かった問題でしょう。
6⃣ 時計の問題
昨年までは複雑すぎて、読み取るのが難しい問題でした。
今年はスッキリして、他と同じようなレベルになり、生徒の実力を測りやすい問題になりました。
時計が苦手な生徒は多いと思いますが、さいたま桜高等学園を目指すのでしたら、今年の6⃣程度の時計の問題は解けるようになりましょう。
7⃣ 図形の問題
細かなことですが、図に薄いマスが入ることにより、「誤解」の生じない良問に生まれ変わりました。
この問題は何年も同じようなパターンでの出題ですので、来年以降は出題傾向が変わるかもしれません。要注意です!
8⃣ はかりの問題
6⃣と同じように、<料金一覧表>が見やすくなり、「きれい」な問題に変わりました。
<料金一覧表>が見やすくなりました。
しかし5⃣のように(2)では、個数が1つではなく2つ、さらに箱に入れて送るので、しっかりと読みとれないと間違えるような問題です。
国語の力も試され、生徒の実力がはっきりとわかる問題です。
類似問題でトレーニングを繰り返すとミスが無くなるでしょう。
9⃣ グラフの問題
初めて棒グラフだけの問題となり、傾向が変わりました。
少しドキッとしたかもしれませんが、ただ設問自体はシンプルなので、正解率は高いでしょう。
【総 評】
問題がとても良くなりました。
そのため来年以降も同じような傾向になるでしょう。
ただ新しい問題を取り入れて、生徒の実力をしっかり見たい、という意図が感じられますので、過去問だけでなく、幅を広げた学習が必要です。
過去問ができたと安心していては、「さいたま桜高等学園」には合格できないでしょう。
ててスクールでは、今年の入試だけでも300枚以上の対策問題を作成しました。
すでに来年の受験に向けて、新しい対策問題作成を開始しています。
来年の入試でも、新しい傾向の問題が出るでしょう。
たくさんの問題に触れて、いろんなパターンの問題を解けるようにしていきましょう。
ちなみに、さいたま桜高等学園と大宮北さいたま西分校、草加かがやき草加分校などの高校は、入試日が同じため併願できません。
入試問題も同じです。
また、これらの高校受験には、知的障害の療育手帳が必要です。
次回は「国語」について、解説します。
長い解説をお読みいただきありがとうございました。
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